博士のプロレス雑記

プロレスを愛する博士 (Ph.D.) が、大好きなプロレスを楽しむ過程で抱いた感想、予想、妄想、空想、回想 etc. を気の向くままに書き記すブログです。

【結果 & 感想】G1 SUPERCARD @ MSG (2019.4.6)

新日本プロレスマディソン・スクエア・ガーデン大会、無事終了しましたね。

予想(過去記事)の答え合わせと併せて、簡単に振り返ってみたいと思います。

 

dr-prowrestling.hatenablog.com

 

・第 0 試合(1 分時間差バトルロイヤル ~HONORランボー~)(全 30 選手参戦)

勝者予想:獣神サンダー・ライガー選手

結果:×(ケニー・キング選手)

 

 予想記事で希望していた通り、獣神サンダー・ライガー選手は大活躍してくれました。スタンディングオベーションで迎えられた入場シーンは圧巻でしたね!

 

しかし何といってもこの試合の目玉(ビッグサプライズ)は最後に登場した「グレート・ムタ」選手でしょう。入場の瞬間は誰もがその目を疑い、オーバーマスクを外して本人の姿が現れた際の興奮はすさまじいものがありました。

 

そんな、優勝したのは ROH 所属の伏兵、ケニー・キング選手!

試合途中でどこかに身を隠し、最終盤に突然現れて勝利をかっさらっていきました。

結果的には、一番初めに入場してきた選手が最後まで残った形です。

 

最後に残った(と思われた)ライガー vs. ムタ の一騎打ちを楽しみにしていた全世界のファンを拍子抜けさせる結末でしたが、ライガーとムタのどちらが(直接対決で)負けても悲しいのでこれはこれで良かったのかもしれません。

 

 

ちなみに全出場選手は下記の通りでした(退場順)。

 1:ビアシティブルーザー、2:BUSHI、3:LSG&シャヒームアリ、4:SHO&YOH、5:レットタイタス、6:鷹木信悟、7:田口隆祐、8:ウィル・フィラーラ、9:チェーズ・オーエンズ、10:ブライアン・ミロナス、11:トレイシーウィリアムス、12:PJブラック、13:ロッキー・ロメロ、14:YOSHI-HASHI、15:バッドラック・ファレ、16:デリリアス、17:コルト・カバナ、18:矢野通、19:ジョナサン・グレシャム、20:後藤洋央紀、21:鈴木みのる、22:チーズバーガー、23:キング・ハク、24:石井智宏、25:ヴィニー・マーセグリア、26:TKオライアン、27:グレート・ムタ、28:獣神サンダー・ライガー

新日本プロレス公式サイト 試合結果より引用)

 

・第 1 試合 60 分 1 本勝負(NEVER 無差別級 & ROH 世界 TV 選手権試合)

勝者予想:ウィル・オスプレイ選手

結果:×(ジェフ・コブ選手)

 

第 1 試合からいきなりのダブルタイトルマッチ。

 

試合は残念ながらオスプレイ選手のストーム・ブレイカーが火を噴くことはなく、雪崩式ツアー・オブ・ジ・アイランド(コブ選手の必殺技)からの正調ツアー・オブ・ジ・アイランドという説得力抜群の形で、ジェフ・コブ選手が NEVER 無差別級 & ROH 世界 TV 選手権の 2 冠王者となりました。

 

出場選手の読めなかった第 1 試合はともかく、いきなり予想を外してしまいました(笑)

 

・第 2 試合 30 分 1 本勝負(スペシャシングルマッチ

勝者予想:ルーシュ選手

結果: 

 

このブログで初めての予想的中です!

 

予想記事では「この試合は唐突に組まれた印象が拭えない」と書きましたが、なんと試合の終了も唐突でした。

 

ボーイズ(付き人)の落とした扇子に気を取られたキャッスル選手に対して、ルーシュ選手がその名の通り Rush で必殺技を決め、わずか 15 秒での決着です。

 

試合後にはに激高したキャッスル選手が、失態を犯したボーイズを痛めつけてしまいました。キャッスル選手と言えばボーイズと共に繰り広げる表現力豊かな入場が大きな魅力でしたが、この決裂によってもうその入場は見られなくなってしまうのでしょうか?今後の展開に注目です。

 

・第 3 試合 60 分 1 本勝負(WOH 世界選手権試合)

勝者予想:岩谷麻優選手

結果:×(ケリー・クレイン選手)

 

ケリー・クレイン選手のパワーの前に、岩谷選手が終始押される形で試合が進んでいきました。あの藤波辰爾選手を彷彿とさせる、岩谷選手のドラゴン・スープレックスも決まりましたが、勢い余ってロープブレイクとなってしまったのが試合の分岐点となったかもしれません。

 

・第 4 試合(NYC ストリートファイトオープンチャレンジマッチ)

勝者予想:ジュース・ロビンソン選手

結果:〇(ライフブラッド)

 

試合前から何かとゴタゴタして、日本のファンは少々置き去りにされた感が否めないマッチメイクのこの試合。なんだかんだあって試合はブリー・レイチーム vs. ジュース・ロビンソンチーム(ライフブラッド)の 3 対 3 の試合となりました。

 

試合途中、リング上の選手全員が竹刀を手にして打ち合うなどカオス状態でしたが、最後はジュース選手のスパインバスターからフリップ・ゴードン選手がファイヤーバードスプラッシュを決め 3 カウント。ライフブラッドの勝利となりました。

 

・第 5 試合 60 分 1 本勝負(IWGP ジュニアヘビー級選手権試合 3WAY マッチ)

 勝者予想:ドラゴン・リー選手

結果: 

 

試合時間こそ 10 分未満と短いものでしたが、世界トップレベルのジュニア戦士達が繰り広げるハイスピード & ハイフライの試合は観るものを大いに楽しませてくれました。

 

経験豊富なチャンピオン石森選手に対して、メキシコにルーツをもつ 2 人の若き天才ルチャドール(プロレスラー)が立ち向かい、最後はドラゴン・リー選手が必殺のデスヌカドーラでバンディード選手を沈めました。

 

残念ながら予想記事に記したように表に見える形で高橋ヒロム選手が登場することはありませんでしたが、試合後コメントにおいてドラゴン・リー選手はこう述べています。

 

「今、ボクが待つのはヒロム・タカハシ。ボクはいつもヒロム・タカハシからこのベルトがほしいと言い続けてきて、それがボクの腰に巻かれた。ということは、ヒロム・タカハシが一番に挑戦すべきだと思うし、それをボクも望んでいる。そして、君のマスコットの猫も君と一緒にボクにかかってきてほしい。君しか待つ人間はいない。」

(公式サイト 試合結果より引用)

 

いよいよ高橋ヒロム選手の復帰の足音が聞こえてきましたね。

 

しかしながら、試合に直接敗れたわけではない前王者、石森選手はドラゴン・リー選手との一騎打ちを望むコメントを残しており、ヒロム選手の復帰前にタイトル戦(リマッチ)が組まれることが濃厚です。

(追記:5 月 3 日 福岡・福岡国際センター 大会初日での激突が決定)

 

・第 6 試合 60 分 1 本勝負(IWGP タッグ & ROH 世界タッグ選手権試合 4WAY マッチ)

勝者予想:GOD 

結果:

 

この試合は正直なところあまり期待していませんでしたが、ROH 世界タッグチャンピオンチームの大ベテラン PCO 選手が試合を大いに盛り上げてくれました。

私自身、この選手の試合を観るのは初めてでしたが、53 歳とは思えぬ身軽で無謀でダイナミックな技の数々に惹きつけられてしまいました。

 

試合は邪道選手の介入からのスーパー・パワーボムで、期待通り GOD が勝利を収めています。

 

試合後には「崇高なる大泥棒」矢野通選手がどこからともなく登場し、IWGP ヘビータッグのベルトを盗み去ってしまいました。ここ最近ではタグチジャパンと合流するなどしてすっかりヒール色が薄まってきていた矢野選手ですが、ここぞで見せる悪知恵は健在のようです。

(追記:4 月 29 日 熊本大会で GOD vs. 真壁、矢野組のタイトル戦が決定)

 

・第 7 試合 60 分 1 本勝負(ブリティッシュヘビー級選手権試合)

 

勝者予想:棚橋弘至選手

結果:×(ザック・セイバー Jr. 選手) 

 

大舞台ならではの棚橋選手の底力が現れるかと予想していましたが、終わってみれば現在の実力通り順当にザック選手の完全勝利。新日本プロレスの「エース」棚橋選手の MSG デビュー戦は苦い記憶となってしまいました。

 

その後、棚橋選手は左肘の負傷で時期シリーズの欠場(復帰時期未定)が発表されており、正に満身創痍といった状態です。

 

・第 8 試合 60 分 1 本勝負(IWGP インターコンチネンタル選手権試合)

勝者予想:飯伏幸太選手

結果: 

 

ニュージャパンカップの死闘に比べるとややあっさりとした試合だったかもしれませんが、この二人ならではのハイレベルな試合で気持ちのこもった好試合でした。

 

試合は飯伏選手がボマイェ(中邑真輔選手 [現 WWE]の必殺の膝蹴り)連発からのカミゴェで内藤選手を下し、飯伏選手にとっての二人の「神(中邑真輔 & 棚橋弘至)」が巻いた念願の IWGP インターコンチネンタル王座を奪取しました。

 

そして飯伏選手は試合後コメントで早速初防衛戦の相手を指名。直前の試合で「神」を倒したザック・セイバー Jr. 選手とのタイトル戦が名古屋のビッグマッチ(4 月 20 日)で組まれることとなっています。

 

・第 9 試合 60 分 1 本勝負(ダブルメインイベントⅠ ROH 世界選手権試合 3WAY ラダーマッチ

勝者予想:ジェイ・リーサル選手

 結果:×(マット・テイヴェン選手)

 

ROH絶対王者ジェイ・リーサル選手がその確かな実力を随所に発揮、マーティー・スカル選手もオリジナリティ溢れる技と老獪なテクニックで試合を盛り上げてくれましたが、試合は自らの身体の犠牲を顧みず大技を的確に繰り出したマット・テイヴェン選手がベルトを手にしました。

 

新日本プロレスファンからするとタッグ屋のイメージの強いテイヴェン選手(第 67 代 IWGP タッグ王者)でしたが、シングル戦線でも十分に通用する力をもっていることを大舞台で証明してくれました。

 

・第 10 試合 60 分 1 本勝負(ダブルメインイベントⅡ IWGP ヘビー級選手権試合)

勝者予想:ジェイ・ホワイト選手 

結果:×

 

予想記事において「皆のヒーロー」オカダ vs. 「新時代のダークチャンピオン」ジェイと表したこの試合、予想こそ外してしまいましたが、全世界に「これぞ新日本プロレス」と胸を張って提供できる素晴らしい試合でした。

 

会場中の応援を一身に受けながら、その期待を一寸たりとも裏切らないオカダ選手。大きなプレッシャーを伴う環境でこれを成し遂げることがいかに高いハードルであるかは、想像に難くありません。

実況アナウンサーのコメントにもありましたが、昨年にベルトを失ってから逆に大きな存在へと昇華した印象です。

 

一方、試合に敗れはしたものの、ジェイ・ホワイト選手の立ち居振る舞いも実に見事でした。試合序盤から中盤にかけて随所にブーイングを誘うヒールムーブを徹底し、会場の空気を支配していたのは紛れもなくこの若き前王者でした。

 

私は試合前、若くして高い完成度と試合をコントロールする力を備えているジェイ選手の NEW ERA がしばらく続くと予想し、そうなることを願っていました。しかし試合が終わった今、大舞台での初防衛失敗という屈辱を受けたジェイ選手が、今後どのように成長していくかを考えると、今からワクワクが止まりません。

 

いやぁ、過去記事にも記しましたが、予想が当たっても外れても面白い。

 

プロレスってやっぱり最高ですね!

 

ちなみに初めての予想記事の成績は 5 勝 6 敗と負け越しでした…。

次回は勝ち越せるよう頑張ります!